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香川真司 8年前

ドルトムント、故障者続出で新戦力の融合進まず。香川ら古参組の爆発に期待かかる【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 本田千尋 photo by Getty Images , Editorial Staff

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ドルトムントの基本フォーメーション

補強診断 C

 8人の新戦力を獲得したが、前半戦でブレイクしたのはゲレイロとデンベレのみ。それぞれ本職はSBとウイングだが、“策士”トゥヘルによって、インサイドハーフで新境地を開いた。しかし両者以外の6人はインパクトを残せず。

 将来性を買われた19歳のモルはまだしも、25歳と若くないバルトラやドイツ代表のゲッツェとシュールレは、フンメルス、ギュンドアン、ミキタリヤンの穴を埋める働きはできていない。バルトラは効果的な縦パス、ゲッツェとシュールレは得点力が課題か。メリーノはチームそのものに馴染めていない様子。ローデは交代要員として使い勝手は良いが、主軸には至っていない。

総合力診断 C

 CLでは昨季王者レアル・マドリー、“イベリア半島の曲者”スポルティングCPと同組になりながら、無敗で首位通過したことは特筆に値する。新戦力の融合や怪我人の続出といった問題を抱えながらローテーションを組んだことを考えれば、なおのことだ。

 翻ってドイツ国内の戦いでは、負傷者が続いた10月以降、不安定なパフォーマンスに終始。DFBポカール2回戦のウニオン・ベルリン戦は延長、PK戦の末に辛うじてラウンド16に進出。ブンデスリーガでは前半戦終盤の3試合全て前半に先制を許し、3戦連続でドロー。苦境の中で手綱を締めるリーダーの不在も目に付いた。後半戦では、前クロップ政権時から在籍する香川、ロイスら古参の爆発が期待される。

(文:本田千尋【ドイツ】)

【了】

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