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バイエルン、絶対王者のマンネリ脱却へ。アンチェロッティの“発明”が5連覇へのカギに【欧州主要クラブ中間査定】

2016/17シーズンの欧州サッカーも前半戦を終えた。タイトル獲得や昨季からの巻き返しなど様々な思惑を抱えていた各クラブだが、その戦いぶりはどのようなものだったのだろうか。今回はバイエルン・ミュンヘンを振り返る。(文:本田千尋【ドイツ】)

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 本田千尋 photo by Getty Images , Editorial Staff

前任ペップの素材はそのまま。人員整理を行い主力は残留

フンメルス
ドルトムントから獲得したマッツ・フンメルス【写真:Getty Images】

 新任のカルロ・アンチェロッティは、前任のペップ・グアルディオラが3年の月日を掛けて築き上げたチームを解体せずに、“素材”をそのまま活かそうとした。よって、補強らしい補強は行っていない。ドルトムントからドイツ代表マッツ・フンメルスを、ベンフィカからポルトガル代表レナト・サンチェスを獲得するに留まった。

 一方で、ペップ政権時に目立たなかったマリオ・ゲッツェとセバスチャン・ローデをドルトムントに放出。また、ピエール=エメリ・ホイビェルクをサウサンプトンに放出し、メディ・ベナティアをユベントスにレンタルするなど、若干の人員整理を行う。いずれにせよ、ペップ・バイエルンの主力はそのまま残った。

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