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欧州でゼロからのクラブづくり FCバサラマインツの挑戦【04】ドイツのサッカーチームで初の日本人メディカルサポート

日本代表・岡崎慎司が創設に携わったFCバサラマインツ。ドイツ11部リーグからスタートし毎年優勝、現在ドイツ9部に属する。チーム創設にはどのような想いがあり、そして、そこで働くスタッフは何を感じているのか。欧州でゼロからクラブをつくっていく様子を、現役スタッフが現地よりお伝えします(不定期連載です)。

シリーズ:FCバサラマインツの挑戦 text by FC Basara Mainz photo by FC Basara Mainz

スポーツドクターとして海外挑戦するアスリートをサポート

藤原壮
FCバサラマインツ、チームドクターの藤原壮氏(左)【写真:FC Basara Mainz】

 はじめまして、FCバサラマインツ、チームドクターの藤原壮と申します。今回はテーマが変わり、FCバサラマインツのメディカルサポートに関してご紹介します。まずは簡単に自己紹介をさせて頂きます。

 京都の高校からアメフトを始め、大学では関西一部リーグでプレーしていました。選手としての能力は高くなく、リーグ戦に数試合出場後、怪我であっけなく引退しました。その後、海外でスポーツドクターを志し、ブルガリアの医大に留学、英語ではなくブルガリア語のみの課程で卒業し(アジア人初)、ドイツの医師免許を取得。2015年よりバイエルン州にあるリハビリ病院で働く傍ら、バサラマインツでチームドクターとして活動しています。

 ブルガリアの医大卒業が近づいた2014年8月、偶然ネットのスポーツニュースでドイツで日本人がサッカーチームを立ち上げたというニュースを見たことがきっかけでした。はやる気持ちを抑えられず、ドイツで就職できるかわからない状況にも関わらず会長の山下に連絡を取りチーム加入の意思を伝えました。

 ドイツ渡航後に就職が決まったのは、なんとチームのあるマインツから電車で5時間もかかる田舎のリハビリ病院。これでチーム参加できるのかと不安になったのですが月に一度、試合前日の選手のコンディショニングを見て試合当日も帯同するという形でもチームに参加することができ、スポーツドクターとしてのキャリアを始められました。そんなチームに参加できる体制や風土があるところもバサラマインツの良いところです。

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