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清武弘嗣、移籍か、残留か。セビージャの2列目は人員過多。番記者の見通しは?【現地記者の目】

text by ロシオ・ゲバラ photo by Getty Images

現状ではチャンスを見出すのは容易でない

 セビージャは大きな勝負をしている状況であり、まだ貢献の余地を残している選手たちを手放す必要性を感じてはいない。それは清武にも言えることだ。

 次にチームを去る選手がいるなら、サルバトーレ・シリグかもしれない。イタリア人GKはリコを脅かすことができず、オファーを吟味している状況だ。負傷による長期離脱を経て別のチームで感覚を取り戻したいトレムリナスも、環境を変える可能性はある。

 ガンソへのオファーが届く可能性も否定できない。こういった状況の中、金銭的に好条件なオファーが届くか、獲得したい選手に手が届きそうになったことで誰かを放出する必要に迫られない限りは、清武が動くことはなさそうだ。

 プロ意識の高い選手である清武は、笑顔を失うことなく練習に励みつつ、自身の未来について新たな動きを待っている。現時点では残留の見通しであり、半年という期間を無為に過ごすことにならないよう、サンパオリがどのような形で彼をチームに組み込むことができるかを確認しなければならない。ファンは彼をピッチ上で見たいと望んでいるが、現状ではチャンスを見出すのは容易ではない。

(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ・マルカ】)

【了】

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