「東アジアのベスト4を日本勢で独占したい」(村井チェアマン)
仮定の話をするのは心苦しいが、2017、2018シーズンのACLで日本勢がふるわず、代表の結果が反映される割合が激減する4シーズンのトータルで中国とオーストラリアの後塵を拝したらどうなるのか。
現行の規定のままならば、東アジアで3位に転落した場合はグループステージ参加枠が「2」、プレーオフステージ参加枠も「2」の「2+2」に、4位の場合はグループステージ参加枠こそ「2」で変わらないものの、プレーオフステージではなくその前段階となる予選2回戦に1チームしか出場できない。
ACLに臨める日本のチーム数そのものが減少するわけで、しかも予選2回戦は1月下旬に試合が行われるケースが多い。その場合は天皇杯決勝をなかなか元日から動かせないスケジュール問題と相まって、オフの期間の在り方も再び問われてくるはずだ。
しかも、代表の成績がまったく反映されなくなる2021、2022シーズンのACL出場枠は、2017シーズンからの4年間が対象になる。二重の意味で重要となるだけに、村井チェアマンはこんな希望を描いている。
「目指すのはもちろんACLのチャンピオンですけれども、その前提として東アジア側の決勝、つまり大会の準決勝を日本勢同士で戦う、あるいは東アジアのベスト4を日本勢で独占したいというのはあります」
日本サッカー界の未来がかかる大きなミッションをも託された4クラブは、つかの間のオフで疲れた体を癒し、新シーズンへ向けて新たな鋭気を養ったうえで、今月中旬以降から続々と始動する。
(取材・文:藤江直人)
【了】