LFPのハビエル・テバス会長【写真:Getty Images】
スペイン紙『マルカ』は、W杯の拡大に不満を抱えるスペインプロリーグ機構(LFP)が国際サッカー連盟(FIFA)を提訴すると報じた。
FIFAは10日、スイスで開かれた理事会において2026年からW杯の出場国数を「48」に増やすことを正式に決定した。
ジャンニ・インファンティーノFIFA会長が就任当初から掲げていた公約の一つであるW杯の規模拡大には、欧州各国のリーグやクラブが反対の意思を表明していた。特にスペインではLFPのハビエル・テバス会長がインファンティーノ氏を名指しで非難するなど強硬な姿勢を崩していない。
そこでLFPは、FIFAの決定を不当としてベルギーの首都ブリュッセルとスイス・ニヨンの管轄法廷に異議申し立てを行うという。インファンティーノFIFA会長は、すでにこの意思を9日に行われたFIFAザ・ベスト賞の表彰式でテバス会長の使者を通じて把握している。
スペインの動きに欧州各国も同調すると予想されている。出場するのが48ヶ国に増えて大会全体の試合数が80試合になっても、FIFAは現在と変わらない32日間でW杯を開催しようとしているため、選手たちにかかる負担も重くなる。
それらのデメリットは選手を送り出すクラブ側として当然受け入れられるものではないため、欧州各国リーグはFIFAに徹底抗戦する構えだ。
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