リーガ・エスパニョーラのハビエル・テバス会長【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)は10日、スイス・チューリヒで開かれた理事会で2026年のW杯から出場国数を「48」に増やすことを決定した。
W杯の規模拡大に異を唱えていたリーガ・エスパニョーラのハビエル・テバス会長は、この決定に憤慨している。スペイン紙『アス』が伝えた。
仏紙『レキップ』のインタビューで、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長から先週中にW杯拡大を事前に通知する内容のメールを受け取っていたというテバス会長は、「インファンティーノは皆の心配をよそに一人でこの決定を下し、ブラッターのように振る舞った」とFIFAのトップを非難した。
試合数の増加やクオリティの低下がプレーする選手のためにならないと考えるテバス会長は、以前から主に収入の増加を目的とするW杯出場国数の拡大に反対していた。
そのため自身の選挙公約でもあったW杯の拡大を推し進めたFIFA会長には怒りが収まらないようで「フットボール産業はクラブやリーグのおかげで維持されており、FIFAのおかげではない。インファンティーノは政治家であり、選挙で当選するためにW杯出場国を増やすことを約束したのだろう。選挙公約を果たしたかっただけで、それはプロサッカーのためのものではない」とインファンティーノ氏を痛烈に批判している。
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