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マンU、史上最高額でポグバ獲得も前半戦は6位。後半戦はモウリーニョの手腕に期待【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 小澤亮太 photo by Getty Images , Editorial Staff

診断

マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・ユナイテッドの基本フォーメーション

補強診断 B

 イブラヒモビッチはチェルシーのジエゴ・コスタに次ぐ12得点、ポグバもかつてFAユースカップを共に制した仲間であるジェシー・リンガードとゴールパフォーマンスを披露するなどチームにすっかり溶け込んでいる。シーズンスタートからスタメンで起用され、中軸としてチームを引っ張っている。

 バイリーは適応が難しいと言われるプレミアリーグにすぐに馴染んだ。スピードも兼ね備えており、経験を積めばよりパフォーマンスが上がりそうだ。マンチェスターダービーの途中交代から苦しい時期を過ごしていたムヒタリアンであるが、モウリーニョ監督も認める努力で自らの地位を確立している。

 ただ、約229億円の移籍金を投じて前半戦6位という順位では満足できるファンも少ないだろう。最高評価を与えることは難しい。

総合力診断 B

 最適の配置を見出すまでに時間が掛かったものの、キャリックのアンカー起用でチームのバランスをもたらした。怪我人が続出した最終ラインでもフィル・ジョーンズとマルコス・ロホが奮闘し、チームを引き締めている。年末に向けて怪我人も復帰し、モウリーニョ監督の起用を見ても構想外の選手も見えてきている。

 3つのカップ戦を戦っているとはいえ、「脇役は自分のためにならない」と言い、水たばこを吸う姿を撮影されていたメンフィス・デパイや「適正な価格のオファーが来れば」とモウリーニョ監督も認めるモルガン・シュナイデルランなど戦力の整理も今冬に行いたい。チームの骨格を見出し、戦力も整えた先にチームとしての成長も後半戦見られるはずだ。

(文・小澤亮太)

【了】

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