診断
補強診断 B
イブラヒモビッチはチェルシーのジエゴ・コスタに次ぐ12得点、ポグバもかつてFAユースカップを共に制した仲間であるジェシー・リンガードとゴールパフォーマンスを披露するなどチームにすっかり溶け込んでいる。シーズンスタートからスタメンで起用され、中軸としてチームを引っ張っている。
バイリーは適応が難しいと言われるプレミアリーグにすぐに馴染んだ。スピードも兼ね備えており、経験を積めばよりパフォーマンスが上がりそうだ。マンチェスターダービーの途中交代から苦しい時期を過ごしていたムヒタリアンであるが、モウリーニョ監督も認める努力で自らの地位を確立している。
ただ、約229億円の移籍金を投じて前半戦6位という順位では満足できるファンも少ないだろう。最高評価を与えることは難しい。
総合力診断 B
最適の配置を見出すまでに時間が掛かったものの、キャリックのアンカー起用でチームのバランスをもたらした。怪我人が続出した最終ラインでもフィル・ジョーンズとマルコス・ロホが奮闘し、チームを引き締めている。年末に向けて怪我人も復帰し、モウリーニョ監督の起用を見ても構想外の選手も見えてきている。
3つのカップ戦を戦っているとはいえ、「脇役は自分のためにならない」と言い、水たばこを吸う姿を撮影されていたメンフィス・デパイや「適正な価格のオファーが来れば」とモウリーニョ監督も認めるモルガン・シュナイデルランなど戦力の整理も今冬に行いたい。チームの骨格を見出し、戦力も整えた先にチームとしての成長も後半戦見られるはずだ。
(文・小澤亮太)
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