バルセロナのアレイクス・ビダル【写真:Getty Images】
ガラタサライはバルセロナのDFアレイクス・ビダルの獲得を目指していたものの、トルコ国内で頻発するテロが影響して交渉が破談に終わったという。クラブ幹部が7日付のトルコメディア『Sporx』に明かしている。
セビージャからバルサに加入して2シーズン目のビダルだが、今季はルイス・エンリケ監督のもとで非常に苦しい時期を過ごしている。事実上戦力外の状態に置かれ、今季リーガエスパニョーラではわずか1試合の出場にとどまっている。
ガラタサライは冬の移籍市場でそのビダルの獲得を試みようとしていたが、交渉は失敗に終わったようだ。「ビダルの交渉にもテロリズムが影響した」とガラタサライ幹部のレヴェント・ナジフォール氏は話している。
ガラタサライの本拠地でもあるイスタンブールでは、元日に銃乱射によるテロ事件が発生し、39人の死者を出す惨事となった。昨年12月にはベジクタシュのホームスタジアム付近でも爆弾テロが発生している。
ガラタサライでプレーするオランダ代表MFヴェスレイ・スナイデルの母親も、テロへの恐怖から同選手にトルコを離れてほしいという思いを口にしていた。治安が改善されなければ、トルコでプレーすることを躊躇する外国人選手が増えるのは避けられないかもしれない。
【了】