チェルシーのアントニオ・コンテ監督【写真:Getty Images】
チェルシーのアントニオ・コンテ監督は、MFオスカルとMFジョン・オビ・ミケルに続いてFWジエゴ・コスタが中国へ移籍することを望んではいない。6日付の英紙『デイリー・メール』などが同監督のコメントを伝えた。
今回の冬の移籍市場では、チェルシーに所属していた2人の選手が中国からのオファーに応じてクラブを離れることになった。ブラジル代表MFオスカルは上海上港への移籍が決定。続いてミケルも天津泰達へ移籍することが6日に発表された。
中国行きの噂があるチェルシーの選手はそれだけではない。エースストライカーのD・コスタに対しても、2017年から中国スーパーリーグに昇格する天津権健からの関心が噂されている。8000万ポンド(約115億円)という巨額の移籍金が準備されているという。
だがコンテ監督は、中国からの引き抜きがこれで”打ち止め”になってほしいという思いを口にしている。「中国との話は、ミケルでひとまず終わりになってほしいと思っている。中国からのオファーはミケルとオスカルへのもので最後になってほしい。このメンバーのまま戦い続けることがこれから大事だと思う」
オスカルの売却で6000万ポンド(約86億円)を手に入れたチェルシーは、その資金を活かして新たな選手を獲得することも期待されている。補強に向けた現状についてコンテ監督は次のように述べた。「1月に素晴らしい選手を買うのはいつも難しい。(補強に)近づいてはいないが、いくつかの考えはある。それに取り組んでいるところだ」
元イタリア代表のファビオ・カンナバーロ氏が監督を務める天津権健は、D・コスタの獲得を断念し、フィオレンティーナのFWニコラ・カリニッチにターゲットを変更したとの報道もある。チェルシーはこれ以上中国に選手を奪われずに済むのだろうか。
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