アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は、MFジャック・ウィルシャーをレンタルで放出したことを後悔する思いもあるのかもしれない。6日付の英紙『デイリー・メール』などが同監督のコメントを伝えている。
アーセナルで若くして頭角を現し、将来を嘱望されていたウィルシャーだが、度重なる負傷に悩まされたこともあって安定した活躍を見せることはできず。継続してプレーできる環境を得るため、昨年夏には期限付き移籍でボーンマスへ移ることになった。
現地時間7日にはFAカップ3回戦でプレストンと対戦するアーセナルだが、中盤には離脱者が相次いでいる。フランシス・コクランとサンティ・カソルラは負傷のため欠場を強いられ、モハメド・エルネニーはエジプト代表としてアフリカネイションズカップ2017に出場するためチームを離れている。
こういった状況の中、ウィルシャーを移籍させたことを後悔しているかと問われたヴェンゲル監督は、「確かに、今なら彼を使うことができたかもしれない」と返答。ウィルシャーがチームにいてほしい状況であることを認めている。
だが、やはり“未完の大器“を一旦手放すことが間違った決断だったとは考えていないようだ。「シーズンのある時点では選手が必要になることもあり得るが、シーズン開始の時点でも、チーム内の競争と選手に与えられるプレー機会との適切なバランスを取ることは必要だ。彼を行かせるのは正しい決断だったと今でも思っている」
ボーンマスへ移ったウィルシャーはレギュラーとして安定した出場機会を得ることができている。2018年夏までとなっているアーセナルとの契約はまだ延長されていないが、来季以降は再びヴェンゲル監督のもとでプレーするのだろうか。
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