診断
補強診断 C
富樫や遠藤、新井、パク・ジョンス、前田直輝といった若い選手たちは、ある程度の出場機会を得て終盤には成長した姿を見せてくれた。マルティノスや金井貢史もチームの状態が良くない中で可能な限りを尽くしていた。
ただ、最大の問題はカイケに他ならない。戦力的に大きなプラスとなるはずだった新エース候補はことごとく期待を裏切り、チームの和を乱すトラブルメーカーとなってしまった。主力の座を脅かした新加入選手は少なく、チーム力の大幅な底上げまで至らなかった。
総合力診断 C
齋藤学や中村俊輔の個人能力にはやはり目を見張るものがある。中澤佑二や榎本哲也らベテラン陣は徹底した自己管理で年間通して安定したパフォーマンスを発揮した。
それでも上位陣に及ばなかったのは監督が露呈した能力の限界と、フィニッシュを担うエースの不在、この2点に集約されるだろう。実に中途半端で無念さばかりが残る1年だった。
【了】