カイケはトラブルメーカーに。主力退団なら穴埋めは困難
来季は監督交代かと思いきや、クラブはファンや選手らの反対を押し切ってモンバエルツ監督の続投を発表した。
すでに6年間ほぼ休みなく横浜FMの右サイドに安定をもたらした小林祐三の契約満了にともなう退団が決まっている。また度重なる規律違反で練習参加禁止処分を科されるなど完全にトラブルメーカーとなり果てたカイケの退団も濃厚だ。
新戦力としてすでに発表されているのは、ともにリオデジャネイロ五輪世代のサイドバックである柏レイソルの山中亮輔とアルビレックス新潟の松原健、京都サンガの杉本大地とギラヴァンツ北九州の鈴木彩貴のGK陣、さらにユースからの昇格2人などだ。
ここまで目立った動きは少ないが、ここ数年の課題だった得点力不足解消のため、ジュビロ磐田で14得点を挙げた元イングランド代表FWジェイ獲得の可能性などが報じられている。
最大の懸念点は中村俊輔や榎本哲也、齋藤学といったチームの主軸を担う選手の去就だ。すでにファビオのG大阪移籍が発表されているが、仮に彼らも続いて退団となればあまりに大きな痛手となり、その穴を埋めるのは困難を極める。
モンバエルツ監督の処遇を含めて来季に向けたビジョンを定められないようであれば、今季名古屋グランパスが辿った道をなぞってしまうかもしれない。
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