インテルのステバン・ヨベティッチ【写真:Getty Images】
インテルのモンテネグロ代表FWステバン・ヨベティッチは、噂されるセビージャへの移籍に乗り気な姿勢を見せているようだ。5日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
2015年夏にインテルに加入し、昨シーズンはセリエAで26試合に出場したヨベティッチだが、今季はここまで5試合の交代出場のみ。ブンデスリーガのクラブなどからの関心も報じられていたが、セビージャのホルヘ・サンパオリ監督も「我々もほかのクラブ同様にヨベティッチを追っている」と関心を認めていた。
『ガゼッタ』によれば、ヨベティッチは代理人と話をした上で、スペイン行きに前向きな様子を見せているとのことだ。選手本人はセビージャからのオファーに納得しているという。
だが、クラブ間での合意はそれほどすんなりと決まるものではないかもしれない。セビージャは買い取り義務のつかないレンタルの形での獲得を望んでいるものの、インテルの希望は完全移籍での売却のようだ。
中国からヨベティッチに対して好条件のオファーが届いていることも、インテルがセビージャからのオファーに即時に応じようとはしない理由だとみられている。アタランタからMFロベルト・ガリアルディーニの獲得に迫っているインテルだが、さらなる補強へ向ける資金を手に入れるためにも、ヨベティッチへのオファーを見極めたいと考えている模様だ。
一方で伊紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』は、ヨベティッチとセビージャの間でも両クラブ間でもすでに合意が得られたと伝えている。インテルのオーナーである蘇寧グループは中国への売却を望んでいたが、ヨベティッチ本人が断ったとのことだ。
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