冬の移籍市場で動きはあるか
チャンピオンズリーグでも2009-10シーズン以来のベスト16進出を果たした。相手もプレミアリーグで不振にあえぐレスターということで、ベスト8進出の可能性も大いにありそうだ。
また、モンチSDは冬の移籍市場でも血の入れ替えを示唆しており、その結果如何では、補強禁止処分中の両マドリー勢や、大きく動く気配のないバルセロナと比べて上位陣の中では唯一チーム力の大幅なアップも得られる可能性もあるのは楽しみなところだ。
とりわけ、守備陣の整備が望まれる。ここまでリーグ3位の得点数に対し、失点数は8位タイとなっている。平均1.31失点、クリーンシート4試合は、上位陣の中では最低レベルである。チームの重心が前線に寄っている以上、多少の出血は覚悟の上であろうが、DF陣全体にややスピードがなく、カウンターから不用意な失点を喫する場面が多いのは気がかりだ。
獲得候補として、メディアではナンシーのDFクレマン・ラングレ、マンチェスター・ユナイテッドのFWアントニー・マルシアル、そして先日のクラブワールドカップでもプレーしたアトレティコ・ナシオナルのFWミゲル・ボルハらの名前が挙げられており、今後の動向が注目される。
サンパオリ監督も経験豊富な指揮官であるがヨーロッパでは初の指揮であり、自身も未知の領域に突入していくことになる。
シーズンが佳境に向かう中で、順風満帆とは行かない時期は必ず訪れるだろうが、このままブレずに自身の哲学を貫くことができるだろうか。
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