バイエルン・ミュンヘンのトーマス・ミュラー【写真:Getty Images】
元ドイツ代表のローター・マテウス氏は、バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表FWトーマス・ミュラーについて、シーズン後半戦には出場機会を得るのに苦戦する可能性があるという見通しを述べている。3日付の独誌『シュポルト・ビルト』のコラムで記した。
バイエルンで毎年安定して得点を重ね、昨シーズンは自己最多のリーグ戦20ゴールを記録したミュラーだが、今季はゴールに見放される時期が続いた。12月に入ってヴォルフスブルク戦でようやく今季リーグ戦初ゴールを決めるまで、“999分間“にわたり得点がない状況だった。
沈黙を破って前半戦を終え、後半戦にはさらなる活躍が期待されるとことだが、マテウス氏による見通しは厳しい。「シーズン後半戦にトーマス・ミュラーがスターティングイレブンの中に居場所を見つけるのは、今までより簡単にはならないだろう」と述べている。
「カルロ・アンチェロッティのシステムの中に、本当の意味で彼の場所はない。4-2-3-1のシステムにセカンドストライカーはなく、ロベルト・レバンドフスキの後ろでプレーするのは攻撃的MFだ」とマテウス氏。アンチェロッティ監督が4-2-3-1の布陣を敷いた2016年最終戦のRBライプツィヒ戦では、ミュラーはベンチ入りしながらも出場機会が訪れなかった。
そのライプツィヒ戦で攻撃的MFの位置に起用されたMFチアゴ・アルカンタラを、マテウス氏は高く評価している。「チアゴはあのポジションが良いと思う。シーズン前半戦の戦いぶりも素晴らしかったし、ミュラーよりもフレキシブルな選手だ」
バイエルンはライプツィヒとの首位攻防戦を制し、リーグ戦5連勝で首位を守って2016年の戦いを終えている。今月20日に行われる中断明けの初戦はフライブルクとアウェイで対戦する。
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