充実の補強で守備組織は改善
クラブ創設20周年の節目に初タイトル獲得を、と意気込んで臨んだシーズン。開幕前の補強ではここ数年の課題とされていた守備組織を改善するための選手獲得が目立った。
長年の懸案事項だったGKには韓国代表として豊富な経験を有するチョン・ソンリョンを獲得。毎年クオリティ不足が叫ばれていたセンターバックにはU-23日本代表の奈良竜樹と、Jリーグで実績を積んできた元ブラジルU-21代表のエドゥアルドをシーズン開幕後に迎えた。
また中盤の底で守備的な役割をこなせるエドゥアルド・ネットも加え、前線にも狩野健太や森本貴幸ら計算できる新戦力を獲得している。
元々3年連続J1得点王の大久保嘉人らを擁する攻撃陣の力はリーグ屈指で、そこに守備力をプラスしたことで2016年はタイトル獲得がこれまで以上に現実味を帯びていた。
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