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レアル、クラブW杯も制す上出来な前半戦。BBC依存も脱却しジダンのカリスマ性も健在【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 高橋康光 photo by Getty Images

診断

レアル
レアル・マドリーの基本フォーメーション

補強診断 B

 開幕前はマドリーから他チームへの転売も噂されていたモラタだが、ここまでリーグ戦5得点とロナウドに次ぐ得点源となっており、自身の存在価値を大いにアピールしている。同じく復帰組の20歳のアセンシオも開幕戦でゴールを決めるなど、ここまで2ゴール。最近は出番を減らしているものの、そのポテンシャルの高さは十分にアピールしている。

 23歳のマリアーノもリーグ戦では1ゴールだが、カップ戦も含めると5ゴールを挙げており、いずれもレギュラー獲得とまでは至っていないが、チームにとって貴重な戦力となっている。

総合力診断 A

 昨シーズンのチームをベースに着実に底上げがなされており、その完成度は非常に高い。3冠達成への障害は、前述の通りケガによる戦力の低下だ。長期離脱中のベイルは致し方ないが、クラブワールドカップでルーカス・バスケスやコバチッチという貴重なバイプレーヤーが負傷したのは非常に痛いところだ。

 それでも、UEFAスーパーカップとクラブワールドカップの優勝、1試合を残してリーグ単独首位など上出来と言える前半戦だった。ジダン・マドリーの挑戦は続く。

(文・高橋康光)

【了】

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