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レアル、クラブW杯も制す上出来な前半戦。BBC依存も脱却しジダンのカリスマ性も健在【欧州主要クラブ中間査定】

シリーズ:16/17欧州主要クラブ中間査定 text by 高橋康光 photo by Getty Images

冬は補強禁止のため戦力維持を。ジダンのカリスマ性が問われる後半戦に

ジダン
レアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督【写真:Getty Images】

 リーガ開幕前にはUEFAスーパーカップ、そして年末にはクラブワールドカップも制覇、さらにはリーガでは無敗で首位快走とまさに“神ってる”2016年の下半期を送ったマドリー。ここからは3冠挑戦への道がいよいよ本格化してくる。

 FIFAからの補強禁止処分により今冬の戦力補強はできず、現有戦力で残りのシーズンを戦うことになる。逆に、MFハメス・ロドリゲスやマリアーノには移籍の噂も出ているが、補強ができない以上流出は避けたいところだ。

 チームとして大きな死角は見つからないが、課題はやはり過密日程によるチームのコンディション低下をどこまで避けられるか。前半戦からローテーションをフルに活用してきたが、それでもケガ人が続出してしまった。

 そして、BBCへの依存度の低下はポジティブな側面と上述したが、やはり勝負所での彼らの爆発力は欠かせない。特に、負傷明けでいまだに乗り切れない印象のあるエース・ロナウドの全開が待ち望まれる。

 特にコンディショニングに関しては、ジネディーヌ・ジダン監督のマネージメント力が問われるところだが、就任から1年が経ち徐々にその力量も明らかになってきた。現役時代同様、そのカリスマ性は監督になってからも健在だ。何よりも歴代監督たちが悩まされてきた内外野からの雑音に振り回されることなく、着実に自身の望むチーム作りを進めていることがその証であろう。

 スター軍団を束ねる求心力はもちろん、勝負に冷徹な戦術家の一面も見せている。特に、就任以来バルセロナ、アトレティコ・マドリーとのリーガでの直接対決では3勝1敗と結果を残し、スターにも汗かき役を命じられるのは大きな強みだ。

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