ベンフィカで活躍するアレハンドロ・グリマルド【写真:Getty Images】
近年は下部組織育ちの選手の台頭が少なくなっているバルセロナだが、一度手放した有望株の買い戻しに動くようだ。スペイン『スポルト』の報道として、ポルトガル紙『オ・ジョーゴ』など複数メディアが伝えている。
昨季途中、バルセロナから150万ユーロ(約1億8000万円)でベンフィカに売却されたアレハンドロ・グリマルドがそのターゲットだ。今季になってポルトガル代表のベテランDFエリゼウから定位置を奪った21歳の左サイドバックは、充実のシーズンを過ごしてビッグクラブ注目の的になっている。
グリマルドはバルセロナB時代にスペイン2部の最年少出場記録を塗り替え、16歳でU-19スペイン代表の一員として欧州選手権制覇を経験した。エリート街道を歩んできた有望株で、バルセロナ育ちらしく卓越した足元の技術を駆使してゲームメイクしながら攻撃的に振る舞えるサイドバックという評価を確立している。
トップチームではなかなかチャンスを掴めずポルトガルに新天地を求めてから半年間は苦しんだが、21歳を迎えた今季は実力者からポジションを奪って飛躍した。そんなグリマルドにはユベントスやマンチェスター・シティも興味を示しているという。
ユベントスはパトリス・エヴラの後継者として、シティはガエル・クリシやアレクサンダル・コラロフの後継者としてグリマルドが最適と考えているようだ。バルセロナは今冬か来夏の移籍市場で同選手を獲得する方針で、ベンフィカとの契約には優先買い戻し条項が含まれているともされている。
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