フィオレンティーナのニコラ・カリニッチ【写真:Getty Images】
フィオレンティーナのFWニコラ・カリニッチは、現時点では中国からの誘いに断りを入れる姿勢を示しているようだ。1日付の伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。
28歳のクロアチア代表アタッカーは、中国への移籍に近づいていると報じられていた。獲得に動いていることが取りざたされているのは、元イタリア代表のファビオ・カンナバーロ氏が監督を務め、2017年から中国スーパーリーグに昇格する天津権健だ。
天津権健はカリニッチの契約解除金として設定されている5000万ユーロ(約61億円)を満額支払う意志があるとみられており、フィオレンティーナに対抗手段はない。さらにカリニッチ本人とも合意に達していると報じられ、移籍が濃厚視されている状況だった。
だが『ガゼッタ』が伝えたところによれば、現時点ではカリニッチは中国からのオファーに断りを入れたとのことだ。現在の8倍以上となる年俸1000万ユーロ(約12億3000万円)を提示されながらも応じなかったとされている。
天津権健は、ゼニト・サンクトペテルブルクからユベントス行きが有力視されていたベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルの獲得が濃厚になったと報じられており、チェルシーのスペイン代表FWジエゴ・コスタへの関心も噂されている。トップリーグ昇格に向けて積極的な補強の動きを見せているが、カリニッチの獲得には失敗することになるのだろうか。
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