家族のために「人生最高の経験をできている」Jリーグ残留を熱望
レオーニは1984年6月30日、スイス生まれの32歳。地元のFCシオンの下部組織で育成されてトップチームデビューを果たすと、2003年に名門チューリッヒへ移籍して9シーズンプレーした。2005年に年上の選手から正守護神の座を奪うと、2009/10シーズンにチャンピオンズリーグ出場を果たし、ミラン戦ではスーパーセーブ連発でジャイアントキリングの立役者となった。
スイス代表としても2010年の南アフリカW杯に第3GKとして参加し、翌年の親善試合で1キャップを記録している。そんな実績豊富なベテランGKが日本で現役続行を望む理由は家族の存在だ。
「スイス以外では人生最高の経験をできている。人々はみんな親切だし、食事もすごくおいしい。家族は日本に住んでいないんだけど、もう4回も遊びに来ている。家族も僕と同じことを感じているみたいだ」
レオーニには妻と2人の子供がいる。今回のJリーグ移籍では9ヶ月間も家族と離れて暮らさねばならなかったが、「妻は僕がまだプロとしてプレーしたがっているのを理解してくれていた」ことで日本行きを決断した。
ピッチ内でチームメイトや監督の信頼を掴んだレオーニは、日本の文化や習慣への適応にも努力を惜しまなかった。車の左側通行や食生活にもすぐに馴染み、「箸もすぐに使えるようになった」と語る。ヨーロッパではほとんど経験したことのなかった地震も苦にしない。
「僕の第一希望は間違いなく日本に残ることだよ。目標は都会でクラブを見つけること。そうすれば家族が日本に来て、子供たちをインターナショナルスクールに通わせることができる。僕にとっては家族みんなが一緒にいることこそ重要なんだ」