南米で悲惨な飛行機事故。シャペコエンセの選手、監督らが犠牲に
シャペコエンセは飛行機事故事故によって71名が帰らぬ人に【写真:Getty Images】
起こった時期:11月28日
世界中が悲しみに暮れた。サッカー史上最悪の大事故だった。現地時間11月28日22時過ぎ、コロンビアの都市メデジン近郊で航空機が墜落。そのチャーター機にはコパ・スダメリカーナ決勝のためコロンビアへ向かっていた、ブラジル全国選手権1部シャペコエンセの選手やスタッフらが搭乗していた。
救助活動は悪天候などによって困難を極め、結局乗員乗客77名のうち71人が死亡する大惨事となってしまった。生存者の内訳は選手3人、乗組員2人、ジャーナリスト1人となっている。
事故を受けてコパ・スダメリカーナ決勝は中止となり、対戦相手のアトレティコ・ナシオナルは棄権の意思を表明。タイトルはシャペコエンセに与えられた。選手の大半を失ったクラブにはブラジル各地からも救いの手が差し伸べられている。
Jリーグに縁のある選手や指導者も亡くなった。かつてヴィッセル神戸を率いたカイオ・ジュニオール監督、セレッソ大阪やジェフユナイテッド千葉で活躍したFWケンペス、昨年川崎フロンターレに在籍していたアルトゥール・マイア、柏レイソルで10番を背負った経験のあるクレーベル・サンタナ、京都サンガF.C.に所属していたチエゴがこの事故で命を落とした。
そして先日、コロンビアの航空当局は事故の主な原因を燃料不足と断定した。調査の結果、複数の人為的なミスが重なった末に起こってしまった事故という結論に至っている。
今後は1月にブラジル代表がコロンビア代表とのチャリティマッチを開催する。また来年8月にはシャペコエンセがコパ・スダメリカーナ王者として来日し、スルガ銀行チャンピオンシップでYBCルヴァンカップ王者の浦和レッズと対戦することが決まっている。