小国がEUROで躍進! ウェールズ&アイスランドは初出場でGS突破
ウェールズのベスト4進出の立役者となったガレス・ベイル【写真:Getty Images】
起こった時期:6月10日~7月10日
本大会出場枠が16から24に拡大した初めてのEUROは、これまでチャンスを得られなかったような小国の躍進が目立った。
ガレス・ベイルに導かれたウェールズがイングランドを上回り、グループステージを首位で突破してベスト4まで大躍進。グループ3位だった北アイルランドやアイルランドも決勝トーナメントで強豪国相手に大健闘を見せた。
ハンガリーやアイスランドも台風の目となった。前者はグループ首位で決勝トーナメント進出を決め、後者は粘り強い戦いとサポーターの熱い後押しを受けてベスト8まで勝ち進んだ。
メジャーな国際大会初出場だったアイスランドはスター選手不在ながら堅牢な守備をベースにチームを作り上げ、試合後に選手とサポーターが一体となる“サンダー・クラップ”でも世界中を魅了。一気に大会屈指の人気チームとなった。
優勝したのはクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルだった。グループステージでは1勝もできず、ハンガリーとアイスランドの後塵を拝して3位でぎりぎり決勝トーナメントに進むと、そこでも毎試合ぎりぎりの勝負を繰り広げていく。
最後は開催国フランスとの決勝を延長戦の末制し、初戴冠を果たした。ポルトガルはグループステージから決勝まで、90分間で勝利したのは準決勝のウェールズ戦のただ一度のみだった。24ヶ国出場だからこそできた勝ちあがり方で、決勝の延長後半、控えFWエデルがゴール左隅に決めたミドルシュートはあらゆる思いが結集した後世に語り継ぐべきスーパーゴールと言えるだろう。