サッカー界のウラ事情が暴かれる。パナマ文書&フットボールリークスが機密情報を暴露
パナマのモサック・フォンセカ法律事務所【写真:Getty Images】
起こった時期:4月3日(パナマ文書の存在公表)
世界中から納税回避や資金洗浄の依頼を受けて暗躍していたパナマのモサック・フォンセカ法律事務所から流出した大量の内部文書により、世界中の要人のマネーロンダリングや脱税が暴かれた。当然その中にはサッカー界の大物の名前も含まれていた。
「パナマ文書」とも呼ばれるタックスヘイブン(租税回避地)利用者に関する告発は、世界中の報道機関や記者が協力して調査を進めている。サッカー界からはジャンニ・インファンティーノFIFA会長やミシェル・プラティニ元UEFA会長、さらにはクラレンス・セードルフ氏、リオネル・メッシといった名前も挙がっている。
タックスヘイブンを用いた租税回避行為は基本的に合法だが、脱税やマネーロンダリングによって犯罪組織に利用される危険性をはらんでいることが問題視されている。実際にパナマ文書の流出元であるモサック・フォンセカ事務所の顧客には麻薬取引やテロに関連する人物としてアメリカ政府のブラックリストに載っている者も存在する。
そして『フットボール・リークス』もサッカー界の闇を暴き出した。本来は表に出ないはずの選手とクラブの契約内容を記した書類が次々に公開され、毎回驚きの内容が世界中で話題となっている。
過去にはネイマールやメスト・エジル、ガレス・ベイル、クリスティアーノ・ロナウド、ハメス・ロドリゲスら名だたるスター選手たちが被害に遭った。2015年9月から活動を始めたウェブサイトの影響力は日に日に増している。