セビージャのサミル・ナスリ【写真:Getty Images】
セビージャのMFサミル・ナスリが米国で受けた治療が、ドーピング違反にあたるのではないかとの疑惑が持ち上がってる。28日付のスペイン紙『エスタディオ・デポルティーボ』などが伝えた。
発端となったのは、ロサンゼルスの病院「ドリップ・ドクターズ・クリニック」の女医が27日に投稿したツイートだった。ナスリとともに撮影された写真とともに、同選手に対して点滴静脈注射による免疫治療を行ったことを告げるコメントが投稿された。
これに続き、ナスリのツイッターアカウントからは、女医から「性的サービスも受けた」などとする数件のツイートが投稿されたが、その後削除されたことが報じられている。ナスリは「アカウントがハッキングされた」として謝罪の言葉を述べている。
ツイートを巡る騒動はともかくとして、ナスリの受けた治療がドーピング違反にあたるという疑惑も生じた。病院ウェブサイトによれば、ナスリが受けたとされる治療では1リットルの点滴静注が行われるとのことだが、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)は特別な理由がある場合を除き6時間で50ミリリットルを限度に定めている。
スペインのスポーツ健康保護機関(AEPSAD)はこれを受け、ナスリに対する調査を開始したことを明らかにしている。今季マンチェスター・シティからのレンタルでセビージャに加入して活躍を見せているナスリだが、シーズン後半戦を前にして思わぬ形で問題を引き起こしてしまった。
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