南アフリカW杯で日本と対戦した際のC・ポウルセン【写真:Getty Images】
シャルケやセビージャ、ユベントス、リバプールなど欧州各国の強豪で活躍した元デンマーク代表MFクリスティアン・ポウルセンが36歳で現役引退を決断した。
同選手の代理人であるヨルン・ボネッセン氏がデンマーク紙『エクストラ・ブラデット』に対し「彼はもうプレーをやめた」と明かした。
そして「沈黙の中で引退するのがクリスティアンにふさわしい。彼はピッチ上では戦士だったが、ピッチの外では非常に物静かで落ち着いていた」と引退表明が選手本人の口からではなかった理由も説明している。
2015年にデンマークの名門コペンハーゲンを退団して以降はフリーになっていたポウルセンだが、「中国やアメリカ、インドなどからオファーは届いていた」とボネッセン氏は明かす。しかし「それらは興味を抱くのに十分でなかった。どれもクリスティアンが移籍するのにふさわしくなかった」と述べた。
ポウルセンはデンマーク国内のアマチュアクラブで頭角を表すと、2000年から2002年にかけてコペンハーゲンで活躍。その後はシャルケ、セビージャ、ユベントス、リバプール、エヴィアン、アヤックスと欧州各国を渡り歩いた。そして2014年に復帰したコペンハーゲンが現役最後のクラブとなった。
デンマーク代表としても93試合に出場し、2度のW杯を経験するなど長年主力として活躍。2010年の南アフリカW杯では日本代表とも対戦していた。2005年から2年連続でデンマーク年間最優秀選手に輝き、クラブレベルでもセビージャのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)制覇など数々のタイトル獲得に貢献している。
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