チョウ監督のスタイルは継続も…“個の力”の差は埋めきれず
昨季は年間順位8位という成績を残したが、結果として遠藤、永木、秋元、古林将太といった“個の力”を、チョウ監督の手腕やチームの組織力、持ち味である走力で埋めるのには限界があったということになるだろう。川崎フロンターレやサンフレッチェ広島といった強豪チーム相手にも善戦はするものの、最後の部分では押し切られてしまうという試合があった。
それが顕著に表れているのが時間帯別の失点。総失点56のうち、前半と後半の残り15分に喫した失点がおよそ半分の27。後半アディショナルタイムには6失点。90分間互角に戦ってきても終盤に崩れてしまい、勝ち点を落とすという試合もいくつか見受けられた。
また、攻撃の部分でもサイドを崩してももう一歩押し込むことができなかったり、決定的なチャンスを逃したりすることが多かった。ジネイ、ウェズレーの外国人選手も期待に応えることはできず、チームのトップスコアラーは端戸仁の5点だった。
残留を勝ち取ったヴァンフォーレ甲府にはドゥドウ、アルビレックス新潟にはラファエル・シルバという選手がいた。この差は大きかっただろう。