スウォンジーのボブ・ブラッドリー前監督【写真:Getty Images】
極度の成績不振に陥っていたスウォンジーは、フランチェスコ・グイドリン監督を解任してボブ・ブラッドリー監督を迎えた。しかし、かつてアメリカ代表を率いた指揮官もチームを浮上させることができず、就任からわずか85日間で解任されている。
短期間で職を解かれたブラッドリー監督には、チーム内で不名誉なあだ名がつけられていたようだ。英紙『デイリー・メール』によれば、一部のスタッフが「ロナルド・レーガン」と呼んで同監督を嘲笑していたという。
ロナルド・レーガンは1980年代にアメリカの大統領を務めた人物で、2004年に死去した“過去の人”だ。スウォンジーのスタッフたちは、ブラッドリー監督のあまりにも古臭いやり方に不満があり、それを揶揄する意味で30年近く前のアメリカ大統領の名前を用いていたとされる。
ブラッドリー監督と選手たちの間に人間関係の問題はなかったものの、グイドリン前監督と違うアプローチにピッチ上の選手が反応せずチーム作りが進まなかったことや、アメリカ人初のプレミアクラブ監督ということで、米国式の言葉と英国式の言葉の違いにも苦しんでいたことも指摘されている。
最悪の状態でチームを引き継ぎながら短期間で解任されただけでなく、指導法やマネジメントの腕にもケチがつき、ブラッドリー氏のイングランド挑戦はなんとも後味の悪い形で終わってしまった。
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