レフェリーのマーク・クラッテンバーグ氏【写真:Getty Images】
巨額の報酬を提示して大物選手や監督を引き抜いている中国スーパーリーグは、世界最高峰のレフェリーをも中国へと連れて来ようと画策しているようだ。28日付の英紙『デイリー・ミラー』が報じている。
最近ではブラジル代表MFオスカルが上海上港へ移籍するという大型取引が成立し、さらには、上海申花が世界最高額の年棒をボカ・ジュニオルスに所属する元アルゼンチン代表FWカルロス・テベスにオファーしていると噂されている中国スーパーリーグ。彼らの他にも数多くの大物選手の獲得の噂が絶えないが、同リーグは選手や監督だけではなく、世界最高峰のレフェリーをも招聘したいようだ。
そのターゲットとされているのが、今月27日にドバイで発表された2016年のグローブ・サッカー・アワードでレフェリー部門の最優秀賞に輝いたイングランド人のマーク・クラッテンバーグ氏だという。プレミアリーグおよびFIFAのサッカー審判員である41歳の同氏は今年、FAカップ決勝戦の笛を吹くとチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦でも主審を担当。さらには、EURO2016の決勝戦でも主審を務め、トレブルを成し遂げている。
サッカーの歴史が浅い中国スーパーリーグは、レフェリーのクオリティも最高のレベルへと高めることを望んでいるようだ。そこで、レフェリーのクオリティを望む選手たちのためにも、クラッテンバーグ氏を招聘することで新たなレフェリー階級を形成したいと考えているという。
近年世界トップクラスの報酬を提示し、数多くのスター選手を買い漁っている中国。しかし、そのターゲットとされているのは最早選手や監督だけではないようだ。
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