ルーカス・ポドルスキ【写真:Getty Images】
日本国内でヴィッセル神戸移籍の可能性が報じられていたガラタサライの元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキは、中国へ新天地を求めることになりそうだ。『Sporx』や『Fanatix』など複数のトルコメディアが報じている。
それぞれの報道を総合すれば、ポドルスキには中国超級リーグ(1部)の北京国安から正式オファーが届いているという。ガラタサライの役員を務めるレヴェント・ナツィフォグル氏は「北京国安からポドルスキに対して重要なオファーがあった。我々はその提案を受けるか検討しており、移籍の可否は選手しだいだ」と明かしている。
一方、ガラタサライのドゥルスン・エズベク会長は「(フェルナンド・)ムスレラ、(ヴェスレイ・)スナイデル、そしてポドルスキにオファーはない」と主力の退団を否定しているが、「我々は誰かを売らなければ選手を獲得できない。中国から高額のオファーがあることを期待している」とも述べており、条件しだいではどの選手も売却対象になりうるようだ。
神戸のポドルスキ獲得は高額な年俸や移籍金がネックとなって実現困難になっている。だが中国クラブであれば資金面に問題はない。実際に北京国安の他にも、王者・広州恒大が同選手獲得に関心を示していると独紙『ビルト』は伝えた。
アーセナルやケルンなどでも活躍したベテランFWはガラタサライとの契約を2018年まで残しているが、広州恒大は移籍金2000万ユーロ(約24億円)、年俸900万ユーロ(約11億円)を準備していると報じられている。北京国安も同程度の金額を用意していると見ていいだろう。
移籍金においても年俸においてもJリーグのクラブでは太刀打ちできない額で競争が起こっている。トルコの治安に対する不安訴えているポドルスキの中国移籍は時間の問題かもしれない。
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