診断
補強診断 C
アデミウソンの獲得はチームに大きなプラスをもたらした。一方、すでに完成されていた組織に突出した個をはめ込むのは困難を極めた。1stステージで精彩を欠いた宇佐美の退団が巻き返しの要因のひとつになった。
大卒No.1ストライカーと言われていた呉屋は成長の跡を見せたが、フィニッシュの精度不足に苦しみ大事な場面で結果を残すことができず。指揮官の愛弟子と期待された藤本も主力の座を脅かすまでではなかった。
総合力診断 B
加齢によるものか例年ほどの迫力がなかった遠藤保仁の横では井手口が台頭し、アデミウソンや長沢が前線を引っ張った。ここ数年チームの形に大きな変化がなかったG大阪にとって新たな一歩となっただろう。
それでもタイトル獲得を逃したのは事実。ACL優先の戦いを選んだ指揮官の選択か、宇佐美やパトリックの不調か…。原因は様々考えられるが、苦しい時期を乗り越える爆発力に欠けていた。新スタジアム初年度だったにもかかわらずホームではアウェイよりも少ない8勝しか挙げられなかった。
【了】