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マンU、4連勝を支える中盤3人の構成。苦慮の末にモウリーニョが導き出したチームの“骨格”

text by 小澤亮太 photo by Getty Images , Editorial Staff

チームを支える中盤の3人

マンチェスター・ユナイテッド
ユナイテッドを支える3人の中盤。ポール・ポグバ、マイケル・キャリック、アンデル・エレーラ(左から)【写真:Getty Images】

 91分の失点でクリーンシートは達成できなかったが、これでユナイテッドはトッテナム戦から4連勝。今シーズン最長の連勝となった。怪我人はルーク・ショーのみ、ムヒタリアンも復帰するなどチームは勢いに乗っている。

 トッテナム戦では1-0での逃げ切り、クリスタルパレス戦は一旦追いつかれてから突き放す。そして、ウェストブロムとサンダーランド戦には快勝。4連勝の内容も様々で、チームとして完成してきているといっていいだろう。

 好調の要因は中盤にある。アンカーのマイケル・キャリック、インサイドハーフのポグバとアンデル・エレーラ。シーズン序盤は中盤を固定できず、チームの骨格作りに苦慮していたジョゼ・モウリーニョ監督だったが、この3人に中盤を託してからは内容が改善され、最近では結果も伴い始めた。

 シーズン序盤はダブルボランチで戦っていたユナイテッドだったが、どうしてもチームの重心が後ろにかかってしまい、パワーとスピード、人数を欠いてしまっていた。キャリックが守備のバランスを取りながら、前線へ気の利いたパスを供給。キャリックがいることで、ポグバとエレーラは自由に前線へと顔を出すことができる。怖いのは怪我だ。それくらい現在の中盤3枚はユナイテッドに欠かせないものとなっている。

 ここ数年のユナイテッドは怪我人などもあり、センターラインを固定して戦うことができていなかった。今シーズンは最終ラインと中盤といったチームの骨格はある程度固定され、試合によって入れ替わるのは両ウイングくらいのもの。

 そのウイングだが、サンダーランド戦ではフアン・マタとジェシー・リンガードでスタートし、途中からムヒタリアンとアントニー・マルシアルが出場した。ここまでの起用を見るとモウリーニョ監督の中では、この4人にマーカス・ラッシュフォードとウェイン・ルーニーを加えた6人が戦力として考えているように思われる。

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