またも準決勝で散ったベトナム。シンガポールとマレーシアは軌道修正を
3.再び準決勝で姿を消したベトナム
お馴染みの結果だ。強豪として考えられているベトナム代表は、直近4回の大会で準決勝敗退が3回目である。準決勝はインドネシアと対戦し、延長戦の末に破れた。
振り返ると、敗因の一つはグエン・ヒュー・タン監督の判断だった。ゴー・ホアン・ティンの代わりとなり得る守備的MFを選ばなかったことは、大きな過ちだった。
また、近い将来彼らが直面する問題が、レ・コン・ビンの後継者だ。ベテランFWは、ファム・タイン・リョンとともに代表引退を決断した。若手ストライカーが出てきているが、大黒柱の穴を誰が埋めることになるのかはまだ分からない。
4.軌道修正が必要なシンガポールとマレーシア
シンガポールとマレーシアは、初めて決勝トーナメント進出を逃した。シンガポールは、シンプルに相手を支配する強さを欠いていた。その代わりに、5、6人のソリッドなDFが頼りになっていた。
マレーシアは明確なプランを示すことがなかった。最も重要だったグループステージのミャンマー戦を落としている。
インドネシアが再び舞台に戻り、シンガポールとマレーシアがこれからの数年で進歩に失敗すれば、ミャンマーやフィリピン、カンボジアといった新興国に足もとをすくわれかねない状況になっていることは確かだろう。
5.新形式へ
2018年の大会では、10チームが2つのグループに分かれて対戦する。より小さな国にも真剣勝負の場を提供することで、東南アジアのサッカーはレベルアップしなければならない。
新形式では、参加チームはそれぞれグループステージでホーム2試合とアウェイ2試合を戦う。その後は中立地で開催されるものと考えられている。
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