安定感と破壊力は健在。来季は圧倒的な力を示し優勝を
61得点はリーグ2位、28失点はリーグ最少で唯一の20点台。安定感と破壊力を備えたチームであったことは間違いない。主力もまだ衰えておらず、今後も発展が期待できる。
2016年のJ1王者として記憶されるのが鹿島であることに変わらないが、レギュラーシーズンにおける浦和の強さもまた真実だ。来シーズンは2ステージ制もチャンピオンシップも廃止となる。浦和は引き続き優勝候補筆頭だ。
リーグ屈指の戦力を誇るが、補強にも余念がない。攻撃陣はすでに2人の新戦力を加えている。アルビレックス新潟からラファエル・シルバを獲得。多彩な攻撃陣を持つ浦和だが、彼の爆発的なスピードは新しい武器となる可能性を秘める。
またジェフ千葉からオナイウ阿道を迎え入れた。リオ五輪世代のアタッカーで将来性は十分だ。また、J2ファジアーノ岡山を昇格プレーオフに導いた矢島慎也、ジェフユナイテッド千葉で存在感を放った長澤和輝といった他クラブに期限付き移籍中の選手の復帰が決まっている。
来シーズン、J1優勝は目標ではなくノルマだ。レギュレーションの関係で王座を逃した悔しさを晴らすには、圧倒的な力を誇示してリーグを制するしかない。
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