CS決勝でまさかの敗北。年間チャンピオンとして名を残せず
1stステージ3位、2ndステージ優勝とシーズンを通して安定感が際立った。終盤戦での急ブレーキという悪癖も見られず、力強くJ1を戦った。
春先からアジアチャンピオンズリーグと掛け持ちしながらも順調にポイントを稼いでいった。6月には3連敗を喫し、1stステージ優勝を逃したのは痛かったが、不調の時期はどのクラブにもあるもの。浦和はズルズルと後退することなく、チーム全体で浮上していった。
戦い方はこれまでとほとんど変わらなかったが、ボールを失った瞬間の切り替えには進化が見られた。すぐさま守備に移行し、素早く奪い取る。そうした約束事が浸透してからは攻守に隙のないチームとなった。
10月にはルヴァンカップ優勝を果たし、念願だったクラブ史上9年ぶりとなる主要タイトルを獲得した。
当然、年間勝ち点1位で進んだチャンピオンシップ(CS)制覇も期待された。1stステージ覇者で年間勝ち点3位の鹿島アントラーズが準決勝を突破。決勝第1戦は浦和が勝利し、有利な状況でホーム埼玉スタジアムに戻ってきた。そして、その第2戦でも先制点を奪っている。
しかし、そこから鹿島の猛攻に遭うとまさかの逆転負け。1勝1敗の五分だったが、アウェイゴールの差で浦和は優勝を逃すことになった。
浦和にとっては、やるせない結末だ。リーグ戦で最も多くのポイントを積み上げたにもかかわらず、年間チャンピオンとして歴史に名を残すことができなかったのだから。