過密日程を強いられるサウサンプトン【写真:Getty Images】
年末から年明けにかけて立て続けに試合が組まれ、各チームが過密日程での戦いを強いられるプレミアリーグだが、その中でも最も厳しい日程となっているのは日本代表DF吉田麻也の所属するサウサンプトンだ。23日付の英メディア『BBC』などが伝えている。
他の欧州主要リーグにはない独特のスケジュールとして、イングランドでは年末年始に試合が集中。「ボクシング・デー」と呼ばれる12月26日には毎年必ず試合が組まれているのに加え、大晦日や元日にもリーグ戦が行われる。
26日から1月4日にかけてプレミアリーグの第18節、第19節、第20節の3試合を戦うのは全チームに共通しているが、サウサンプトンの日程は特に過酷。現地時間28日の19時45分に行われるトッテナム戦から、1月2日15時に行われるエバートン戦まで、計5日間にも満たない「117時間」の中で3試合を戦うことになる。
逆に、最も日程に余裕があるのは首位を走るチェルシーだ。12月26日のボーンマス戦から、1月4日のトッテナム戦までの間隔は「223時間」。サウサンプトンと比較すれば、2倍近い時間をかけて3試合を戦う。他にはワトフォードやクリスタル・パレス、スウォンジー・シティなどが比較的日程の間隔が空いており、リバプールやレスター・シティ、ミドルスブラなどは間隔が詰まっている。
マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督は、同じ「過密日程」でも各チームに差があるとして不満を口にしている。23日の会見で、「いくつかのクラブにとっては忙しい時期だが、全員にとってそうではない。一部の者には休みを与え、別の者には問題を生み出すように日程が選ばれている」と話していた。
一方で22日付の英紙『ミラー』は、3試合の対戦相手の平均順位という形で各チームの年末年始の日程の厳しさをランク付けしている。リバプール、チェルシー、ワトフォードと対戦するストーク・シティは、対戦相手の平均順位が「5位」で最も厳しい。サウサンプトンはこちらでも4番目に厳しい日程と位置づけられている。ユナイテッドは3試合の相手の平均順位が「15位」と最も低い。
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