リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】
リバプールのユルゲン・クロップ監督は、巨額の報酬を提示されて中国行きを選ぶ大物選手や監督らが多いサッカー界の現状に眉をひそめている。23日付の英紙『テレグラフ』など複数メディアが伝えた。
23日には、チェルシーに所属していたブラジル代表MFオスカルの上海上港への移籍合意が発表された。移籍金6000万ポンド(約87億円)だとされる大型取引が成立し、イングランドでは改めて中国マネーの脅威が認識されている。
他にも過去数年で多くのスター選手らが中国へ渡り、世界トップクラスの報酬を得ている。だがクロップ監督は「なぜ彼らがそういう決断を下すのかは分からないね。私にとっては選択肢ではないよ」とコメント。自身の中国行きの可能性はきっぱりと否定した。
「今の時点では、(中国は)本当にプレーしたいと思うようなリーグではない。選手たちを連れてくる唯一の手段は金だけだ」とクロップ監督。中国行きを選ぶ選手たちはスポーツ面以外の理由のみで決断を下しているという考えを述べた。
一方で、高額報酬のためにリバプールを離れる選手はいないと指揮官は考えているようだ。「おそらく、(リバプールと比べて)より良いプレーをできるクラブは世界にいくつかあり、選手はそういうクラブに行けるのなら行くだろう。だがそれを除けばここは最高の場所だ。リバプールは選手が成長し、キャリアの最高の時期を過ごすのに本当に良い場所だと言える」とクラブの魅力を強調している。
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