22日に結婚式を挙げたカルロス・テベス【写真:Getty Images】
ボカ・ジュニオルスのダニエル・アンヘリシ会長は、中国から巨額のオファーを受けているFWカルロス・テベスらを引き留めるのは非常に困難だという見通しを述べている。22日付のアルゼンチン紙『オレ』がコメントを伝えた。
テベスは中国スーパーリーグの上海申花からオファーを受けており、提示されている報酬額は2年間で8000万ドル(94億円)だとされている。テベス自身はオファーに応じるかどうか迷っている様子を見せており、決断が注目されているとことだ。
22日に行われたテベスの結婚式に出席したアンヘリシ会長は、「彼には残ってほしい」とコメント。だが「数字を見てみれば、中国からのオファーは非常に強力なものだ。残留はほぼ不可能だ」と述べ、テベスの引き留めが困難であることを認めている。
さらに会長は、過去にレアル・マドリーやバレンシアなどでもプレーしたアルゼンチン代表MFフェルナンド・ガゴに対しても中国からの誘いがあることを明かしている。
「代理人と話をしているところだが、彼にも中国からのオファーがある。彼はボカを優先すると言ってくれているが、オファーが実行されれば我々が対抗することはできない。中国がそういう金を持ってやって来るのなら、我々は全員を手放すしかない」とアンヘリシ会長。移籍市場で猛威を振るう中国マネーへの無力感を表している。
23日には、チェルシーのブラジル代表MFオスカルの上海上港への移籍も発表された。今後も大物選手の中国行きは続くことになるのだろうか。
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