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原口・香川・宇佐美は無得点。ブンデス組、合格点は誰か?【前半戦通信簿】

日本人選手が数多く在籍しているドイツ・ブンデスリーガ。ウィンターブレイクに入り前半戦が終了したが、彼らのパフォーマンスはどうだったのだろうか。総括する。(取材・文:元川悦子)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

代表で活躍の大迫。ケルンでの課題は何か?

大迫勇也
前半戦好調だった大迫勇也は全16試合に出場【写真:Getty Images】

 12月20・21日に行われた第16節で一区切りとなった16/17ドイツ・ブンデスリーガ1部。今季は8人の日本人選手が参戦しているが、ここまでの最多ゴールは大迫勇也(ケルン)、武藤嘉紀(マインツ)の2得点。香川真司(ドルトムント)も原口元気(ヘルタ)も宇佐美貴史(アウグスブルク)も得点ゼロ。

 昨季であれば香川が前半戦だけで4点、武藤が7点を叩き出していたし、一昨季は岡崎慎司(レスター、当時マインツ)が8点を奪って2シーズン連続2ケタゴールに近づいていた。しかし、今季は日本人アタッカー陣が物足りないと言わざるを得ない。

 前半戦好調だった大迫は全16試合に出場し、アントニー・モデストと2トップを組んで先発する機会が多かった。が、ここへきて負傷者続出もあり、再びトップ下での出場を強いられている。本人は12月17日のブレーメン戦後に「僕まで前行ったらチームが崩れちゃう。早くケガ人が戻ってほしい。(ゴール数を増やしたいなら)そこからじゃないですか」と苦渋の表情で語っていた。

 とはいえ、最前線で出ている時も大黒柱のモデストにボールを預けすぎる嫌いがあるのも確か。今季は自らペナルティエリア内をドリブル突破したり、強引にフィニッシュに持ち込む回数も増えたが、肝心なラストパスをモデストに送ってしまう場面も目についた。

「トニーと組む時が一番やりやすい。あっちも僕のことを信頼してくれるからボールも出してくれる」と彼は言っていたが、お互いに活かし合い、どちらも得点できる関係を確立させることが、後半戦に向けた課題だろう。

 大迫がトップ下に回ったことで出番を得たアルチョムス・ルドネフスが結果を出したため、FW争いは激化している。現状のままでは点取屋として及第点を与えられないだけに、今後はもっとゴールにこだわり続けるしかないだろう。

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