ボルシア・ドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤン【写真:Getty Images】
元ドイツ代表主将のローター・マテウス氏は、ボルシア・ドルトムントのFWピエール=エメリク・オーバメヤンには、サッカー界の移籍金の史上最高額を更新したMFポール・ポグバをはるかに上回る価値があると主張している。21日付の独誌『シュポルト・ビルト』のコラムで述べた。
ドルトムントのエースストライカーとして活躍を続けるオーバメヤンは、今季ブンデスリーガで15試合に出場してすでに16ゴールを記録。計25ゴールを記録した昨季に続いてゴールを量産し、レアル・マドリーなど他国のビッグクラブからの関心が盛んに取りざたされている。
ポグバは今年の夏にユベントスから古巣マンチェスター・ユナイテッドへ復帰し、1億500万ユーロ(約128億円)だとされる移籍金で“世界最高額の男“となった。だが、オーバメヤンにはそれをはるかに超える価値があるとマテウス氏は考えている。
「ポグバのような選手に1億500万ユーロがかかるのなら、ドルトムントはオーバメヤンを売ることで1億5000万ユーロ(約184億円)を得るべきだろう。彼は違いを生むことのできる選手だ。ポグバはそうではない」とマテウス氏は述べた。
だが、オーバメヤンが実際にドイツを去ることを望んではいない。「彼は大きく成長した。何があろうとも外せない選手だ。今後も長くブンデスリーガで彼を見ることができると願いたい」
オーバメヤン自身は、いつかマドリーでプレーするのが夢であることを公言している。マドリーが国際サッカー連盟(FIFA)から受けていた補強禁止処分が半減され、来夏の選手補強が可能となったことで、スペイン行きへの憶測はさらに強まることになるかもしれない。
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