ポルトガルの国旗【写真:Getty Images】
ポルトガル4部で10試合連続不戦勝で首位を独走しているチームがいるようだ。21日付のスペイン紙『エル・パイス』が報じている。
現在10試合連続不戦勝中のチームが、カネラス2010。ポルトの2大ウルトラスの1つである“スーパー・ドラゴンズ”のメンバーで構成され、6年前に誕生したチームだ。
しかし、このチームは反則すれすれのプレーをしたり、相手を侮辱したり脅したりしながら試合を行うのだという。さらに、審判団も彼らに脅されていることで、第8節から相手チームは、試合で数え切れない負傷者を出すよりも、素直に相手に勝ち点3を与え、リーグに750ユーロ(約91400円)の罰金を支払って出場を棄権することに決めたようだ。
こうした現状について、ポルトガル4部のグリジョーの会長は、「彼らは20歳の青年らに攻撃を加え、脅して試合に勝っているんだ」と非難。そして、「全ては何もしない審判団の目の前で起こっている。反則プレーであっても主審は怯え、何もメモしなければ止めにも入らない」と、この悲しい現状を嘆いた。
その一方で、主将のフェルナンド・マドゥレイラは、こういった様々な非難に対して「怖い奴は犬でも連れて来ればいい」とコメント。また、「昇格が俺たちの目標なんだ。俺たちはハートでプレーしている。このカテゴリーのサッカーはいつもハードなんだ」と、日々練習に打ち込んでいることを主張している。
現在2位と14ポイント差を付けて勝ち点49で首位に立っているカネラス2010。しかし、現状が変わらない限り、このまま最後まで不戦勝で昇格を決めることになりそうだ。
【了】