日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】
日本サッカー協会(JFA)は22日、2017年に向けた日本代表の年間スケジュール記者発表を行った。出席したA代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、2016年の戦いを振り返りつつ、来年の新たな戦いに向けた意気込みを口にしている。
2016年にはロシア・ワールドカップに向けたアジア最終予選の戦いをスタートさせたハリルジャパンだが、9月に行われたUAE代表との初戦ではホームで1-2の敗戦。6大会連続のW杯本大会出場に向けて早くも暗雲が立ち込めたが、その後の4試合では3勝1分けを記録し、グループBの2位に順位を上げて年内の戦いを終了させた。
ハリルホジッチ監督は、UAE戦の黒星について「ほっぺたを叩かれた」と表現。「今でもフラストレーションが溜まっている」として、来年3月にアウェイで行われる再戦で「やり返したい」と勝利への意欲を見せた。
その3月23日のUAE戦も含め、6月のイラク戦、9月のサウジアラビア戦と、2017年には最終予選の残り5試合中3試合が中東でのアウェイゲームとなる。「中東の国は近年大きく伸びており、ホームではかなりのプレッシャーをかけてくる」と指揮官は警戒すべき試合であることを強調している。
今予選ではすでに、いくつかの試合でのジャッジが大きな騒動を引き起こしてきた。「W杯予選の経験は今回が初めてではないが、審判の笛には苦い思い出がたくさんある。正確に、最終予選にふさわしい笛を吹いてほしい」と指揮官は改善を要請。国内組と海外組の選手のスケジュール調整の問題なども含め、引き続き困難な戦いが続いていくことは予想されるが、「それでも私は楽観的だ。すでに2ヶ国(コートジボワール、アルジェリア)を最終予選突破に導いた。ハイレベルなフットボールも経験してきた」と目標達成への自信をのぞかせた。
「サムライブルーがFIFAランキングで45位にとどまっていていいのか。日本という、経済大国でもある国で許されることではない。FIFAランキングでいえば“3部リーグ“相当であり、そこにとどまってはいけない」とハリルホジッチ監督。2017年には日本代表をさらなる高みへ引き上げるため、ファンやメディアも含めて一丸となって進んでいくべきであることを強調して談話を締めくくった。
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