ACL優勝トロフィー【写真:Getty Images】
Jリーグは21日、都内で報告会を開き、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場枠決定方法の変更に触れた。変化は段階的なものだが、少しずつ代表の成績が反映されない仕組みに移行していくことになる。
これまで各国のACL出場枠は、クラブチームのAFC主催大会における成績が7割、代表チームの成績が3割という比率でポイント化して決めていた。
今回変更になるのは、この比率だ。2019年と20年はクラブ9割、代表1割となり、20年と21年はクラブ10割となる。つまり、今後は代表の成績がACL出場権枠の決定に大きな意味を持たなくなるということだ。
17年と18年は、現行のシステムで決定している。日本のACL出場枠は、3チームがグループステージにストレートイン、1チームがプレーオフから参加する、「3+1」枠だ。だが、代表の比重が1割となる19年と20年の出場枠は15~18年の成績をもとに決定する。15年はG大阪が準決勝まで勝ち進み、16年は浦和とFC東京がグループステージを突破したものの、Jリーグの村井満チェアマンは、「17年は絶対に譲れない戦いだ」と危機感を強めた。
近年、アジアでは中国勢がビッグネームを獲得して存在感を強めている。日本は11月のFIFAランキングでアジアの中で3位で、代表の成績で得るポイントに助けられている側面があった。JリーグからACLに出場するクラブは、より一層大きな責任を背負って大会に臨むことになりそうだ。
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