ウェスト・ハムで期待を裏切り続けているイタリア代表FWシモーネ・ザザの新天地は、スペインになるかもしれないようだ。20日にイタリア『ジャンルカディマルツィオ.com』が伝えている。

　今夏にユベントスからウェスト・ハムへと期限付き移籍をしたザザ。しかし、これまで今季公式戦11試合に出場して未だ無得点で期待外れのレッテルが貼られている。

　このため、買取オプションの行使が義務付けられる前にユベントスへ戻すのではないかという見方が強まっていたが、ここに来てバレンシアが移籍先に急浮上しているという。同クラブのチェーザレ・プランデッリ監督は、スペイン国王杯（コパ・デル・レイ）第4回戦2ndレグの前日記者会見で「4名の選手を会長に要求した」と語っており、その内の1人とみられているザザに対して「良く知っている。我々にとって重要な選手となるかもしれない」と発言した。

　バレンシアは、ザザと合意に至るための話し合いをすでにロンドンで予定していると報じられているが、現在交渉が最も難航するとみられているのが年棒に関する合意のようだ。ザザは現在320万ユーロ(約4億円）の年棒を受け取っているが、バレンシアは180万ユーロ(約2億2000万円）までしか年棒を出せないために交渉が難航するのではないかとみられているという。

　一方で、ユベントスへの支払い金額は、ウェスト・ハムと取引した時と同額・同形式になるようだ。ただこの場合、最初の出場で買い取りが義務付けられることになるという。

　数ヶ月前にプレミアリーグに参戦したばかりのザザだが、半年も経たないうちに今度は戦場の場をスペインに移すことになるかもしれない。

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