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香川真司 8年前

ドルト、ホームで喫した「最悪」のクリスマス。またも露呈した“悪癖”に募る香川の危機感

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「やりたいサッカーが全く連動できてない」

チ・ドンウォン
ドルトムントはチ・ドンウォンに先制ゴールを許してしまった【写真:Getty Images】

 ボールを失った直後の守備を徹底させることは、ポゼッション・スタイルの“肝”だ。全体を押し上げ、敵陣に入ってボールを回そうとすれば、DFラインの背後には広大なスペースが生まれることになる。ボールを持っている時は、選手同士が適切な距離感を保ち、ロスト時に即座にボールを奪う、つまりゲーゲンプレッシングを可能としなければならない。そうしないと、32分のシーンのように、カウンターがそのまま致命傷に繋がってしまう。

「攻守においてチームとしてのやりたいサッカーが全く連動できてない」

 そう振り返る香川によれば、ドルトムントは「少し今は1人1人がネガティブになったり、自信がなかったり」の状態なのだそうだ。

 “悪癖”を繰り返しながら勝ち切れず、チームはドローが続いている。負傷離脱者が頻発し、過密日程の中でローテーションが組まれ、試合毎のシステム変更…まだ今季は“これぞドルトムントのサッカー”が固まっていない。

 チームが自信を欠き、ネガティブな状態がもたらす脆弱なポゼッションは、ブロックを敷いてカウンターを狙うアウクスブルクの格好の餌食となった。

 よって前半戦に快進撃を続けた昨季と違って今季は、ウインターブレイク中の合宿はより重要なものとなるだろう。日本代表としてアジア最終予選も戦う香川は「クラブはクラブのプレッシャーがもちろんある」と言う。

「日々、このチームでは、競争であったり、結果を求められる」

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