アトレティコ・ナシオナルのオルランド・ベリオ【写真:ダン・オロウィッツ】
クラブ・ワールドカップ3位決定戦のクラブ・アメリカ対アトレティコ・ナシオナル戦が18日に行われ、A・ナシオナルが勝利を収めた。試合後にマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選ばれたFWオルランド・ベリオは、シャペコエンセのファンからの応援にも感謝の言葉を述べている。
開催国王者の鹿島アントラーズに敗れてクラブW杯決勝進出を逃したA・ナシオナルは、3位決定戦で北中米カリブ海王者と対戦。2-0のリードから追いつかれはしたものの、最後はPK戦を制して勝利で大会を終えた。
優勝を目指して大会に臨んでいたA・ナシオナルにとっては精神的に難しい状況での試合となったが、チームの2得点に絡むプレーなどで勝利に貢献したベリオは、「前の試合で何が起きたとしても忘れて、この試合に100%の力を注がなければならなかった」とコメント。プロ選手として勝利に集中する姿勢を強調している。
A・ナシオナルにとって今回のクラブW杯は、ブラジルのファンからの思いも背負っての大会だった。A・ナシオナルとの試合のためコロンビアへ向かっていた飛行機が墜落したことで多くの選手やスタッフらを失ったシャペコエンセの関係者やファンは、事故を通して密接な繋がりを持つことになったクラブの今大会での健闘を願っていた。
「シャペコエンセのファンも支援をしてくれた。そのことも、今日の試合で良いプレーができたひとつの要因だった」とベリオはコメント。「非常に人間味のある出来事だ。自分の国のチームではなくとも、他の国から支援が得られたというのはとても嬉しいことだった」と感謝の思いを表した。
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