ミラン、目立った拙攻
アタランタのジャンピエロ・ガスペリーニ監督【写真:Getty Images】
アタランタの選手たちには「引きすぎた」という反省があったようだが、ガスペリーニ監督は「ミランが強いということだ。足元の技術も高い選手たちがきちんと組織として動いている。彼らの圧力を前に、自分たちは守らざるをえなかった」と相手の力を認めていた。
もっともミランは、そのように相手を押し込みながらゴールを奪えなかった。これもまた事実だ。新鋭マッティア・カルダーラを中心とするCB陣はエリア内をしっかり固め、ミランのFW陣に前を向かせなかった。一方でミラン側にはラストパスに精度が足りなかったり、ゴールエリア内に人を送り込む動きが少なかったりなどの拙攻も目立った。
次の試合は23日、カタールのドーハで行われるスーペルコッパ・イタリアーナでユベントスと対戦する。そのユーベは17日、ローマとの試合をゴンザロ・イグアインの1ゴールで仕留め、前線の勝負強さで勝ち点3をものにした。前節でミランがローマ相手に良い試合をしながらも勝てなかった様子とは対照的だ。
リーグ戦ではハードワークで挑み、マヌエル・ロカテッリのミドルシュートで制したが、同様にワンチャンスをものにすることは出来るか。2試合連続で0ゴール。スーペルコッパへの不安は得点力にある。
(取材・文:神尾光臣【ミラノ】)
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