FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長【写真:Getty Images】
国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は、ビデオアシスタントレフェリー(VARs)に対する批判的な意見を述べたレアル・マドリーのMFルカ・モドリッチに反論している。17日付のスペイン紙『マルカ』などが同会長の発言を伝えた。
現在日本で開催中のクラブ・ワールドカップでは、FIFA主催の国際大会では初めてビデオ判定の本格的な導入試験が実施されている。15日に行われた準決勝のクラブ・アメリカ対マドリー戦では、終了間際のFWクリスティアーノ・ロナウドの得点がビデオ判定で取り消されるかにも見えたが、結局判定は覆らなかった。
モドリッチは試合後に、ビデオ判定が混乱を生んでいたとして不満を口にしていた。「このシステムが続いてほしいとは思わない。一番初めに感じたのは『良いシステムではないな』ということだ」とコメントしている。
だがインファンティーノ会長はビデオ判定を擁護し、「非常に良い結果を得ることができた」と満足げな様子。「次の(2018年ロシア)W杯でもこのシステムが用いられてほしい」と今後の本格導入への意欲を見せている。
モドリッチの発言については、「混乱はあった」と認めながらも、「彼も理解してくれるはずだ。特に、ビデオ判定のおかげで試合に勝った時にはね」と述べた。「30秒間を費やす価値はある」として、主審がビデオ判定を確認するために要する時間も問題にはならないと主張している。
【了】