シャペコエンセの来日が決定【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】
日本サッカー協会(JFA)と南米サッカー連盟(CONMEBOL)は16日に都内で記者会見を開き、来年8月に開催されるスルガ銀行チャンピオンシップ2017に、ブラジルのシャペコエンセが出場することを発表した。JFAの田嶋幸三会長は、今こそサッカーに関係する人がその絆を示すときだと感じている。
スルガ銀行チャンピオンシップは、ルヴァンカップ(旧名称:ヤマザキナビスコカップ)とコパ・スダメリカーナの優勝チームが日本で対戦する大会。今回、ルヴァンカップ王者である浦和レッズと対戦するのは、コパ・スダメリカーナ決勝へ向かう飛行機が墜落し、搭乗していた選手や監督、スタッフの多くを失ったブラジルのシャペコエンセである。
CONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス会長は、「シャペコエンセはクラブ史で初となる大きなタイトルをつかむという夢に向かって、最後の試合に臨むところでした。その夢が一瞬で断たれてしまう悲しい出来事でした」と、飛行機墜落事故に触れた。そして、「(決勝で対戦予定だった)アトレティコ・ナシオナルのフェアプレー精神により、シャペコエンセがコパ・スダメリカーナのチャンピオンになりました」と、経緯を説明している。
同会長は、浦和とシャペコエンセの対戦であるだけでなく、「これはCONMEBOLにとって良い機会です。サッカーを通して、文化の交流、そして友情を強めていきたいと思います」と述べた。
JFAの田嶋幸三会長は、「自分に何ができるのか、日本サッカー界に何ができるのか。我々は考えています」と強調。ともに会見に臨んだスルガ銀行代表取締会長役兼CEOの岡野光喜氏が、「個人的な希望として、シャペコエンセのチームに日本人の何人かが友情を持って参加してくれたらいいなと思っています」と語ったことについて「素晴らしいアイディアをいただいた」とし、「そういったことが我々のサポートにつながる」と話した。
田嶋会長は「来年に向けて、日本サッカー界全体として何ができるのかを考え、実行したい。それがサッカーファミリーの愛情であり、友情だと思っています」と力強く語っている。
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